スマートリモコンで何ができるの?Nature RemoとSwitchBot両方試した筆者が比較・解説

※本記事は広告を含みます

 

スマートリモコンって聞くけど、結局どういったことができるかわからない

「Nature RemoとSwitchBotってどっちがいいの?」

スマートリモコンについて調べているとこんな悩みが出てきますよね。

この記事では、スマートリモコンを使ってできることをオススメの使用シーン含めて紹介していきます。

筆者は5年間で計6種類のスマートリモコンを試して、便利な使い方を探し続けてました。

色んなシーンで便利な使い方を解説しますので、記事を読み終わるころには具体的なイメージが湧いているはずです。

気をつけるべきポイントも掲載しているので、ぜひ最後まで読んで購入の参考にしてください。

 
 

この記事はこんな方におすすめです。

スマートリモコンでできることを知りたい方

スマホをリモコン代わりに使いたい方

・Nature RemoとSwitchBotの違いを知りたい方

それでは本編に参ります。

スマートリモコンとは?

概要

スマートリモコンは赤外線を発するタイプのリモコンによる家電操作をスマホでできるようにするアイテムです。

これ1つあればスマートホーム専用の家電だけではなく、よくある昔からの家電もスマホひとつで操作できます。

初期設定も、スマートリモコンの近くでリモコンを1度操作するだけなのでとても簡単です。また、遠隔操作も可能なので自宅にいなくても家電を操作できます。

夏場に外出先からクーラーを付けておけば帰宅時には涼しくなっている!なんて使い方ができますよ

スマートリモコンの種類

スマートリモコンは色んなメーカーから発売されていますが、その中でもオススメなのがNature RemoSwitchBotハブの2種類です。

この2つは連携できる家電の幅が広く、どちらか1つ持っていればほとんどの家電を操作できるようになります。

2023年11月までNature Remoは指ロボットに未対応でしたが、今はNature RemoもSESAME botという指ロボットに対応しているのでどちらか一方で充分です。

 

Nature Remo 概要

Nature remoは日本のNature社が提供するスマートリモコンのシリーズです。

  • エントリーモデルのNature Remo nano
  • コスパ最強のNature Remo mini2
  • フラッグシップモデルのNature Remo 3
  • 節電効果のあるNature Remo Lapis

が発売されています。

これら3つの大きな違いは搭載しているセンサーの多さです。

例えば、Nature Remo 3とLapisでは「湿度が30%を下回ったら加湿器をON」という操作ができますが、他のモデルには湿度センサーが付いていないので対応できません。

それぞれの搭載センサーは以下の通りです。

センサーNature
Remo
nano
Nature
Remo
mini2
Nature
Remo
3
Nature
Remo
Lapis
温度×
湿度××
人感×××
照度×××
Narure Remoセンサー比較表

これらセンサーの情報に加え、日時/曜日、位置情報を条件にさまざまなアクションが設定できます。

アプリから温度や湿度を確認することが可能なので、「寒い場合は外出先から暖房を付けておく」という判断ができて非常に便利です。

 

また、モデルによって対応家電の幅も変わってきます

どのモデルも赤外線リモコン付き家電に対応しているのは変わりませんが、加えて以下の製品にも対応しています。

Nature Remo mini 2
  • SESAME bot(指ロボット)
Nature Remo 3, Lapis
  • SESAME bot(指ロボット)
  • Qrio Lock(スマートロック)
  • mornin’ plus(スマートカーテン)

 

Nature RemoはSwitchBotシリーズの製品とは連携していないので注意が必要です。

Switch Botハブ 概要

SwitchBotハブはSWITCHBOT社が提供するスマートリモコンのシリーズです。

  • エントリーモデルのSwitchBot ハブミニ
  • フラッグシップモデルのSwitchBotハブ2

この2種類が発売されています(ハブミニをmatter対応させた製品も加えると合計3種類ですが、機能としてはハブミニとほぼ同じなので割愛します)

Nature Remo同様、大きな違いはセンサーの多さです。

それぞれの搭載センサーは以下の通りです。

センサーSwitchBot
ハブミニ
SwitchBot
ハブ2
温度×
湿度×
人感××
照度×
SwitchBotハブのセンサー比較表

こちらもセンサーの情報に加え、日時/曜日、位置情報を条件にさまざまなアクションが設定できます。

Nature Remoと比べてセンサーが少ないように見えますが、SwitchBotは別売りのセンサーとの連携が充実しています。

温度や湿度なら温湿度センサー

人感や照度なら人感センサーや開閉センサー

など、他にも多くの製品と連携することが可能です。

一方で、SwitchBotシリーズ以外との連携は難しく、Nature Remoで対応可能なQrioLockやmornin’ plusとの連携はできません。

代わりに、SwitchBotではQrio Lockに相当するSwitchBotロック、mornin’ plusに相当するSwitchBotカーテンが製品展開されているのでそちらと連携させることができます。

(赤外線リモコン付き家電のアプリ操作は可能です)

操作した時の成功率

テレビやエアコンを付属のリモコンで操作した時に障害物があると反応しないことがありますよね。

これはスマートリモコンも同じで、うまく家電を操作できないことがあります。

以下はNature Remo mini 2 / SwitchBotハブミニそれぞれと家電の間に障害物を置いた場合の操作成功率を示しています。

(実際に両方のスマートリモコンを使って反応回数をカウントしています)

障害物Nature Remo mini 2SwitchBotハブミニ
障害物なし100%100%
薄めの布 56%100%
木箱 0%100%
0% 0%
障害物ごとの操作成功率(50回中)

例えば木箱はこんな感じでスマートリモコンの家電をさえぎるように置いています。

  • 障害物がない場合はどちらもしっかり反応する
  • Nature Remo は障害物があると成功率が落ちる
  • SwitchBotは隙間があるような障害物(木箱)でも100%成功する
  • 扉のような完全にふさぐ障害物があるとどちらのスマートリモコンでも成功しない

という結果になりました。

Nature Remoを使う場合は特に、スマートリモコンと家電の間にカーテンなどの障害物が入らないようにすることが重要ですね。

こちらの実験の詳細は以下の記事で画像付きで紹介しています。

スマートリモコンでできること

時計

ここまででスマートリモコンがどういうものか理解が進んできたと思います。

本章ではスマートリモコンでできることを具体的な使用シーンをまじえて紹介していきます。

「我が家だとどういった時に使えるかわからない!」

という方も、きっとご自宅にピッタリの使用シーンを見つけられます!

後半は条件設定や音声アシスタントとの連携が必要で少し上級者向けになりますが、その分自動化の効果は大きいのでぜひ最後まで読んでみてください。

スマホでのリモコン操作

スマートリモコンは赤外線リモコン付き家電や、専用の製品と連携してスマホから操作が可能です。

こちらはテレビのリモコンを設定したスマホ画面です。

リモコンのスマホ画面1

画面をタップするだけでいつものリモコンと同じようにテレビを操作できます。

活用シーン:リモコンを探すことなく自分のスマホでチャンネルを変えられる!

テレビの他にも赤外線リモコンで動く家電はスマホで操作できるようになります。例えば

赤外線リモコンで操作できる家電例
  • テレビ
  • 照明
  • エアコン
  • 扇風機
  • 加湿器
  • スピーカー

家中のリモコンをスマホに集約して、リモコンを探し回る時間をゼロにできますよ!

外出先からの遠隔操作

外出先など、家電から遠く離れていても操作できるのがスマートリモコンの強みです。

切り忘れたエアコンも気づいた時にOFFにできるので安心ですね。

活用シーン:家に着く10分前にエアコンをONにして、家に入るとコンビニのように涼しく快適!

スマートリモコンを買ってよかったと最も感じる瞬間です。

条件設定での操作

スマートリモコンは日時やセンサーの値をトリガーにして家電やデバイスを自動操作することができます。

センサーが付いていないモデルでも、別売りのセンサーと連携することで同じことができるようになります。

曜日・日時

設定した時間帯になると操作してくれます。

活用シーン①:起きる前に部屋の暖房をつけてくれて、暖かい状態で起きられる

活用シーン②:朝6時に自動でカーテンを開けてくれて、朝日を浴びて気持ち良く起床できる

カーテンを自動化したいという方には以下の記事もオススメです。

位置

GPS機能を利用して特定の位置から出たり入ったりした時に操作してくれます。

活用シーン:夜に最寄り駅に着くと給湯ボタンを押してくれて、帰ってすぐにお風呂に入ることができる

以下はNature Remoアプリの設定画面ですが、東京駅の『半径200m』以内に『到着』した時に家電を操作できる設定例です。

温度・湿度

特定の温度・湿度を超えたり下回ったりした時に操作してくれます。

活用シーン:室温が28℃を超えたらクーラーを付けてくれて、外出中でもペットの熱中症を予防できる

SwitchBotハブミニの場合、SwitchBotの温湿度計を使うことで温度・湿度をトリガーにした操作を設定することができます。

人感

人の存在を検知すると操作してくれます

活用シーン:夜帰宅した時に玄関のライトを自動でつけてくれる

SwitchBotハブミニ/ハブ2の場合は別売りの人感センサー設置が必要です。

複数の場所に人感センサーを設置していろいろな自動操作の設定ができるのは別売りならではの強みです。

Nature remo 3のようにスマートリモコン自体に人感センサーがついているものは複数箇所の設置には向いていません。

照度

明るさが変わった時に自動で操作してくれます。

照度センサーの感度
  • Nature Remo nano / mini 2 – センサーなし
  • Nature Remo 3 – 4段階
  • SwitchBotハブミニ – センサーなし
  • SwitchBotハブ2 – 14段階
  • SwitchBot開閉センサー – 2段階
  • SwitchBot人感センサー – 2段階 ※1
  • SwitchBotカーテン2/3 – 10段階

※1.暗い・明るいの境界を変更可能

活用シーン:夕方暗くなってきたことを感知して自動でカーテンを閉めてくれる

ただし、SwitchBotアプリを使えば「日の出/日の入」時刻を条件に設定できるので、照度センサーがなくてもある程度暗くなってきた時にカーテンを閉めてもらうことができます。

音声での操作(基本編)

アレクサやGoogle homeなどの音声アシスタントと連携させると、声だけで家電を操作することができます。例えば、「アレクサ、テレビをつけて」と言うだけでテレビをONにしてくれます。

設定に少し手間はかかりますが、執事が身の回りのお手伝いをしてくれるように便利で、誰もが夢見たお金持ち生活を味わえますよ♪

活用シーン①:手がふさがっている時にテレビの音量をあげてもらう

活用シーン②:寝起きに声だけでライトをつけてもらう

音声での操作(応用編)

アレクサでは「定型アクション」というものを設定できます。

設定した条件を満たした時に、複数のアクションを実行してくれるというものです。

例えば、「アレクサ、おはよう」と言った(設定した条件を満たした)時に

  1. Alexaがおはようの挨拶を返す
  2. リビングのライトをONにする
  3. リビングのカーテンを開ける
  4. その日の天気予報を伝える
  5. その日のニュースを伝える

 

というように、朝起きた時にやってほしいことをワンフレーズで対応してくれます

1つ1つのアクションは地味ですが毎日おこなうのでかなり効率化できます

私は「おやすみ」「いってきます」「ただいま」と言った時のアクションも設定しています。

子どものあいさつ習慣化にもよさそうですね。

Nature remoとSwitchBotのオススメ

ここまでで、スマートリモコンでできることや機能について解説してきました。

しかし、「結局Nature remoとSwitchBotどっちを買えばいいの!?」という疑問が残っていると思います。

そこで

Nature remoを5年、SwitchBotを3年使ってきた筆者が、「どういった人にどのスマートリモコンがオススメか」をご紹介します。

とりあえず家電をスマホで操作できればいい!という方

Nature remo mini2がオススメです

Nature remoのいいところは『家電リモコンとの連携が簡単』という点です。

Nature remoの近くで何でもいいのでリモコンのボタンを押せばすぐに連携できます。

エアコンの場合こんな画面が作成され、設定温度のバーを上下するだけで温度変更できます。

公式サイトに対応リモコンの情報が載っているので、心配な方は事前にご確認ください。

Nature remo対応機種  SwitchBot対応機種

いろんなスマートホームデバイスと連携したい!という方

SwitchBotハブミニがオススメです!

SwitchBotの強みは、SWITCHBOT社がスマートリモコンの他に多種多様なスマートホームデバイスを展開しているという点です。

ホームオートメーションのカテゴリだけでも9種類も発売されていて、全部でざっと40製品近く展開されています。

1つの会社から発売されているものなので、連携させるのが直感的でとても簡単です。

 

カーテンを自動化したい方や、指ロボットを使ってお風呂やコーヒーマシンを自動化したい

という方は、スマートホームデバイスとの連携を考えるとSwitchBotハブミニがオススメです。

気をつけた方がいいこと

アラート

スマートリモコンによって対応できる製品が違う

本記事ではNature RemoとSwitchBotハブを紹介しましたが、それぞれで対応できる製品に違いがあることに注意してください。

例えばカーテンを自動化したいとなった時、Nature Remoにはmornin’ plusSwitchBotハブにはSwitchBotカーテンが対応していて、組み合わせを間違えると操作ができません。

こちらに対応表を掲載します(最新の情報は公式サイトなどでご確認ください)

種類Nature Remo 3SwitchBotハブ
カーテンmornin’ plusSwitchBotカーテン
Qrio LockSwitchBotロック
指ロボットSESAME botSwitchBotボット

リモコンの機能に一部制限がある

リモコンには多くの機能がありますが、スマートリモコンだと一部機能が使えない場合があります。

テレビやエアコンでは多くの機能に対応していますが、扇風機はON/OFFしかできないといったケースがあるので注意が必要です。

ONの操作でOFFになることがある

エアコンがONの状態でスマホからONのボタンを押すと、エアコンがOFFになるという現象が起きることがあります。

これは、電源のON/OFFを一つのボタンで操作するリモコンの場合に起こります

電源をONにする信号とOFFにする信号は同じものを使っており、

・ONならOFFに

・OFFならONに

という操作になってしまうからです。 

SwitchBotハブ2にはこういった現象を防ぐ機能があって便利です。

IR decodingという機能で以下記事で紹介しています。

Nature RemoとSwitchBotハブの比較まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事ではスマートリモコンでできること、気をつけるべきポイントを紹介しました。

「手軽に家電を操作できるようになりたい!という方はNature Remo mini 2

「遠隔操作を確実に成功させたい!」という方はSwitchBotハブミニ

がそれぞれオススメですよ。

SwitchBotハブミニをスッキリ設置したいという場合は壁掛け用のホルダーもあります。

「操作したい家電が赤外線リモコンに対応していない!」という方は指ロボットを検討してみてください。

特に有名なのはSwitchBotボットという製品で、自動でボタンを押してくれるデバイスです。

  • 照明のスイッチをON/OFF操作する
  • コーヒーメーカーのボタンを押す
  • 給湯器の湯沸かしボタンを押す

など、自動化の幅が広がります。

ぜひあなたにピッタリのスマートリモコンを見つけて、生活をより豊かにしてください。