SwitchBotで家電の操作を自動化していて
「自動化はいいけど、自分が部屋にいない時は作動しないでほしいなあ・・・」
と思うことはありませんか?
私も『一定湿度以下で加湿器をONにする』というオートメーションを設定していたのですが、自分が部屋にいない時に稼働して電気代を無駄にしたことがありました。
この記事では、自分が部屋にいる時限定でオートメーションを作動させる方法についてご紹介します。
この記事を読むことで、予期せぬトラブルを予防し、電気代も節約できるようになりますよ。
この記事はこんな方におすすめです。
・SwitchBotで家電を自動化している
・自分が部屋にいる時だけ自動化したい操作がある
・人感センサーで条件設定しているがうまくいかないことがある
それでは本編に参ります。
実現したい状況
オートメーション機能は便利だがあと一歩
SwitchBotのオートメーション機能って本当に便利ですよね。
帰宅時にライトをONにしたり、温湿度センサーと組み合わせて特定の湿度以下で加湿器をONにしたり・・・
想像次第でいろんな使い方ができる、自動化の夢のような機能です。
しかし、最近外出先から帰宅するとエアコンや加湿器がフル稼働しているという自体が何度か起こっていました。
原因を確認すると、どうやら私が不在の時にオートメーション機能が作動して家電がONになっていたようです。
温度や湿度を条件にオートメーションを作動したいのは自分が部屋にいる時であって、外出中ではありません。
現状では自分が部屋にいる判定はできない
しかし、『自分が部屋にいるか否か』は現状Switchbotでは判定できません。
SwitchBotで設定できるのは、あくまでも『オートメーション機能をONにするかOFFにするか』という設定です。
これだと自宅の自動化が完成しない!
温湿度計を買ったのに温度と湿度を条件にできないなんて許せない!
ということで、在宅時オートメーションを完成させるべくいろいろとトライしてみました。
トライしてみた方法
GPSで在宅判定する
まず、自宅にいるということでGPSセンサーを使えないかとトライしました。
しかし、結果からいうとこの方法は全然ダメでした。
SwitchBotにはベータ版で位置情報をトリガーにできる機能が付いています。
しかし、見ての通り『到着』『出発』の2種類のみで、『在宅時』のような特定のエリア内にいることを条件にできないのです。
また、たとえGPSをトリガーにできたとしても『どの部屋にいるか』は判定できません。
ワンルームならそれでもいいのですが、2部屋以上ある家の場合はどう足掻いてもできないのです。
※ちなみにNature remoも『ホームロケーション』というものがありますが、こちらも『到着』『出発』の条件のみです。
人感センサーで検知する
次に、人感センサーを使うことで在室判定ができないかと考えました。
これをソファーの前やデスクに置くことで、
『人感センサーが反応した時』かつ『湿度が50%を下回っていた時』に加湿器をONにするというオートメーションが可能になります。
結果、人感センサーでの対応は半分成功で半分失敗でした。
自分が部屋にいる時は人感センサーが反応して、必要な時に加湿器をつけてくれるという点では成功しました。
しかし、問題は自分が部屋を使っていない時です。
物を取りたいなどちょっとした用事で人感センサーの前を通った時にオートメーションが作動してしまうのです。
なので人感センサーを使った方法の場合、必要時以外その部屋に入らないといった対応か、オートメーションが起動してしまった場合は個別で家電をOFFにいった対応が必要になります。
解決できた方法
唯一成功したのが以下の方法です。
開閉センサーで在室判定をおこなう
これで在室時のみのオートメーションが成功しました。
この時に使ったのは以下の2つです。
1つ目:SwitchBot開閉センサー
ドアや窓の開閉状態を検知してくれる開閉センサーです。
しかし、ドアが閉まっているだけで在室とは言えないので、もう一つ組み合わせました。
2つ目:在室 不在プレート
こちらはAMAZONで2,000円くらいで買えるよくある在室・不在のプレートです(残念ながら100均では見つけられませんでした)。
学校や職場の一部の部屋で見たことがある人もいるのではないでしょうか。
SwitchBot開閉センサーには最初から両面テープが貼られているので、この2つを・・・
こうじゃ!
こうすることで
- 在室の時はセンサーが近づいてドアが閉まっている判定に
- 不在の時はセンサーが遠ざかってドアが開いている判定に
となります。
マグネット部分が取れそうに見えますが、両面テープの接着部分はプレートの枠と同じ幅でジャストフィットでした。
所要時間たった1分の超お手軽工作でした。
実際にこれでテストしてみました。
在室の時は・・・
閉めている判定に
不在の時は
開いている判定になっていました。
不在時のセンサーとの距離が短いため、開けている判定になるか不安でしたが問題ありませんでした。
公式サイトの情報でも3cm離れれば問題ないようなので、心配無用でしたね。
以降このアイテムを『在室センサー』と呼びます。
こんな感じで在室センサーを扉に貼っておきます。
オートメーションの設定
在室センサーを使って自動化するためには、以下の2つのオートメーション設定が必要になります。
(ここでは一定湿度以下で加湿器をONにする例を用いて説明します)
- 在室の状態で、一定湿度を下回った時に、加湿器をONにするオートメーション
- 一定湿度を下回っている状態で、在室に変更した時に、加湿器をONにするオートメーション
これら2つのオートメーションを設定することで、部屋の環境を常に最適に保つことができます。
それぞれ詳しく解説していきます。
この設定によって、湿度が下がった時に加湿器をONにしてくれます。
SwitchBotアプリのオートメーション設定で以下のように設定します。
- いつ:温湿度計の相対湿度が50%以下
- かつ:在室センサーが閉まっている
- 実行:加湿機を押す
この設定によって、在室に変更した時に加湿器をONにしてくれます。
例えば朝起きて部屋が乾燥している時など、在室に変更するだけで加湿器がONになります。
SwitchBotアプリのオートメーション設定で以下のように設定します。
- いつ:在室センサーが閉まっている
- かつ:温湿度計の相対湿度が50%以下
- 実行:加湿機を押す
①と②では『いつ』と『かつ』の条件が逆転している状態ですね。
『かつ』の方はあくまでも”前提条件”という扱いでトリガーにならないため、このように2つのオートメーション設定が必要になります。
実際に使ってみた
オートメーションの設定が完了したので実際に使ってみました。
在室センサーが『不在』の時、加湿機はまだOFFの状態です。
では、いざ在室に!
すると、どこからともなく「ピッ」という音が
加湿機を確認すると・・・
ONになっていました!
また、換気扇を回して湿度が下がった時も同様に加湿器をONにすることができました。
これでいつでも快適に自宅で過ごせます♪
この後、室温が15℃以下で暖房が作動するオートメーションも設定して、より快適にすることができました。
2週間ほど経ちますが、在室時は温湿度計の値に従ってオートメーションを起動してくれ、不在時は室温が15℃以下になってもオートメーションが起動しない状況が実現できています。
おまけ:不在変更時に家電をOFFにする
不在に変更する時は、その部屋から出ていくので家電を止めたいですよね。
それもこの在室センサーで自動化するのが便利だったので紹介します。
SwitchBotアプリのオートメーション設定で以下のように設定します。
- いつ:在室センサーが開いている
- かつ:ー(設定しない)
- 実行:エアコンをOFF, ライトをOFF
これによって部屋から出る時にエアコンとライトを自動でOFFにできます。
他にも、カーテンを閉めたり加湿器をOFFにしたり、まとめて家電を操作することが可能です。
在室時のみオートメーションを稼働させるまとめ
いかがでしたでしょうか
SwitchBotの単純な設定だけでは実現できない『在室時だけオートメーションを稼働させる方法』を紹介しました。
少し初期投資は必要ですが、外出中に勝手に家電がONになっていないか心配することやその節電効果を考えると非常にいい買い物でした。
同じような悩みをもっている方は、ぜひ試してみてくださいね。
はじめまして。
在室プレートに開閉センサーを取り付ける発想に辿り着かず、記事を読んで目からウロコでした。
この記事のシステムは、開閉センサーとスイッチのみの使用で実現できるのでしょうか?ハブミニは不要でしょうか?
似たようなオートメーションを実現したく、よろしければ是非ご教授いただけると幸いです。
らんさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
こちらはハブミニまたはハブ2が必要です。応用的な内容なため、基本的な設定に関する詳細は省略しております。
私も悩みに悩んでこの方法にたどり着いたので、ぜひよければ試してみてください。