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2024年5月、SwitchBotから待望の最新ロボット掃除機『S10』がついに発売されました!
早速購入したので、今回はそのレビュー記事です。
実際に使ってみて便利だった点や、不便に感じた点など50枚以上の写真を使ってご紹介していきます。
稼働時の音の大きさや新しく搭載された水交換ステーションの使い心地など、公式サイトだけではわからない情報もお伝えしますので、購入しようかどうか迷っている人はぜひ参考にしてください。

この記事はこんな方におすすめです。
・S10について公式サイトよりも詳しく知りたい方
・S10を買おうか迷っている方
・実際のところどうなのか知りたい方
それでは本編に参ります。
S10の概要
世界初の自動給排水お掃除ロボット
2024年5月、SwitchBot社から最新のロボット掃除機『S10』が発売されました。
なんといってもS10の特徴は、世界初の小型水交換ステーションを完備していること!これによって、洗濯機のように給水・排水・洗浄液の投入・モップの洗浄を全自動でおこないます。

水交換ステーションの実装は他社のロボット掃除機含めて初めて。他の機種だと起動する前に水をタンクに入れて、掃除終了後にモップを洗うという手間が必要でしたが、S10ではその必要がありません。
まさに準備から片付けまでやってくれる、本当の全自動ロボット掃除機とも言えます。
また、RealSyncテクノロジーという技術を搭載しているのも大きいです。これは、水拭きをしながらモップの洗浄をおこなうという優れもの。

ロボット掃除機についている小さなモップだと、汚れを拭き取った際にモップに汚れが残ってしまい、そのまま汚れを広げてしまうということがあります。
しかし、S10では汚れが付いてもすぐに洗浄してくれるので汚れを広げる心配がありません。
サイズはそのままでパワーは強く
SwitchBot社のロボット掃除機は以下のモデルがあります。
- 最初に発売されたS1
- S1にゴミ収集ステーションを搭載したS1 Plus(W)
- S1 Plus(W)から本体が50%小型化されたK10+
- 新発売のS10
イメージとしては、S1 Plus(W) のサイズのままでパワーを強くし、水交換ステーションを搭載したものがS10です。
他のモデルに比べてお値段は張りますが、より快適に綺麗にしてくれるのは間違いありません。
S10の内容物
それでは早速詳しく見ていきましょう
ネットで注文するとこのような大きな段ボールで送られてきます。

早速開封してみると、大きく分けて以下の三つが入っていました。
- S10本体
- 水交換ステーション
- ゴミ収集ステーション
またこれらに付随して、隅っこまでしっかりかきとってくれる円形のサイドブラシと、本体やステーションをメンテナンスするためのブラシもあります。

他にも、ゴミ収集ステーション用のフィルター、各種説明書、水交換ステーション設置用のパーツも同梱されています。

水交換ステーション設置用のパーツは、いろんなタイプに適用できるようかなり充実していました。

わが家の場合T字型の白いパーツとOリングだけで設置できました。
気になる方は公式サイトで接続可能か確認できます。
本体とステーションの構造
S10本体

上から見るときれいな真円形となっており、直径は約35cmです。上部のLiDAR SLAMと書いている箇所がAIカメラになっていて、部屋のマッピングや障害物検知をするようですね。

側面には水タンクが備え付けられています。

ひっくり返すとこんな感じ。


タイヤは押すと凹むようになっており、しっかりと地面をつかんで走ってくれます(段差も2cmまでなら超えることが可能)

吸い込む部分のブラシは純ゴム製で、毛が絡みにくくメンテナンスしやすくなっています。

モップはマイクロファイバー素材で、触ってみると柔らかくてフローリングを傷つける心配もなさそう。

ゴミのかきとりブラシ(サイドブラシ)はそのまま押し込むだけで簡単に取り付けできました。
ゴミ収集ステーション

ゴミ収集ステーションはS10本体からゴミを吸い上げる機能と、S10本体を充電する機能を持っています。

本体の水タンク下側にある金属部分が接触することで充電する仕様のようです。


ゴミは中を通って上部のフィルターに収集されます。
4Lと大容量なのでゴミ捨てが70日に一度で済んで非常に楽です。

掃除している間以外は基本的にゴミ収集ステーションとS10本体がくっついている状態になります。

ゴミ収集ステーションはコンセントを繋ぐ必要があります。コンセントに近いスペースを確保するか、延長コードを準備しましょう。
水交換ステーション

水交換ステーションは背面に給排水のチューブが付いており、前面がS10本体とドッキングする場所になっています。

中央の上下に並んだ突起でしっかりと本体をつかみ、給排水をおこないます。
左右の金属部分は本体から給電してもらう用のユニットです(S10本体から給電してもらえるため、水交換ステーションはコンセントに繋ぐ必要がありません)。

上面右側の水滴マークを開けると床用の洗剤を入れるところになっていました。

上面左側の丸い部分は汚水フィルターです。定期的に軽く水洗いすることが推奨されています。

向かって左側の側面にはBlueToothリセットボタンがついています。


水交換ステーションが意外と小さく、これくらいのスペースでも問題なく稼働してくれています
セッティング方法
ここからは使い始めのセッティング方法をご紹介します。
しっかり書いていたら結構な長さになったので、使ってみたレビューが先に見たいという方はこちらへ
S10本体・ゴミ収集ステーションのセット

S10本体を裏返しにして、サイドブラシを取り付けます。「カチッ」と音がしたら取り付け成功です。

ゴミ収集ステーションに紙パックを取り付けます。
また、コンセントも繋いでおきましょう。

購入してすぐはバッテリーが減っているのでS10本体をゴミ収集ステーションに接触させて充電します。
水交換ステーションのセット
次に水交換ステーションを準備します。私は水回りの工事など特に詳しいわけではないですが、説明書に沿って進めて5~10分程度で完了しました。
ですが水回りをいじることになるので、自分でやるのが不安な方は業者など専門の方に依頼した方が無難です。
※水交換ステーションがなくても水拭きなしの掃除は可能なので、早く稼働させたいという方は後でセットしても大丈夫です。

S10には水交換ステーションを接続するため、さまざまな設置場所に適したパーツが同梱されています。ご自身の環境にあったパーツを探しましょう。
私は洗濯機から分岐させるようにしていますが、シンク下の配管などからでも給排水可能です(接続可能な水道・排水溝はこちらでチェック)

接続可能な水道・排水溝じゃないという方向けに外付けの水タンクも発売されています。
ここからは洗濯機の給水から分岐させる場合を解説します。
まずは元栓を閉めて、水道内に残った水を排出します。

洗濯機に取り付けられた給水栓をねじって外します。

今回使うのはこちらのT字型の分岐です。

しっかりとOリングを取り付けます(反対側も同様に)。

Oリングを忘れると水が噴き出てくるのでお忘れなく(体験談)

T字型の分岐の上部を水道の元栓に、下部を洗濯機に取り付けます。

水交換ステーションから2本の管が伸びているので、端が金属になっている方を六角を使ってしっかり分岐に取り付けます(付属品の中に簡易的な六角が入っているのでそれを使ってもOK)。

排水チューブは水交換ステーションから伸びている濃いグレーの管です。
このまま使ってもいいのですが、我が家の排水溝は幅が狭かったので端を切り落としました。


排水溝に排水チューブをそのまま突き刺して完了です。

使い始めて2週間経ちますが、水漏れなどのトラブルは起きていません。心配な場合は、SwitchBot水漏れセンサーを近くに置けば通知が来るので安心です。
アプリの準備




「次へ」をタップ


「デバイスに接続」をタップ

画面が切り替わって自動で接続してくれます。







使ってみたレビュー
掃除開始まで
無事セッティングも完了したので早速動かしてみましょう。清掃&水拭きモードにして…
スタート!
S10がまず最初に向かった先は水交換ステーション。水を補給しに行ったようです。

なんの補助も必要とせず、自分でうまいこと水交換ステーションとドッキングして水を補充していました。
だいたい1分半で補給が完了です。
お掃除開始
水の補給後、すぐに掃除を開始しました。
あらかじめマッピングした情報をもとに、ほとんど壁にぶつかることなく反時計回りに部屋を一周
ソファやテーブルの脚がある時はしっかり脚に沿ってお掃除します。
隅っこにたまっていたホコリもサイドブラシでしっかりかきとってくれていました。

少し飛び出ている棚に2度ぶつかったくらいなので、かなり目がいいようです
アプリ画面ではお掃除のルートが確認可能で、白いラインで表現されています。

部屋の外側を一周した後はその内側を往復しながら余すことなくお掃除してくれます。
(マップの中央から下部にある丸形の隙間はソファとデスクの脚がある箇所です。脚に沿って動いてくれているのがわかります)
S10が通った後の床を触るとほんのりと湿っていて、しっかりと水拭きしてくれていました。

靴脱ぎ場に直進していった時はそのまま落ちるんじゃないかと焦りましたが、きちんと止まって方向転換できました。
落ちないように壁などを設けるといった作業が必要なくて楽なのがいいですね。

あと意外だったのが、運転中でもあまり音を出さず静かにお掃除してくれたこと。
今回は4つの強さの内、下から2番目の『標準』モードでしたがあまり気になりませんでした。
標準モードでも大きめのゴミ以外ほとんどの汚れは吸い取ってくれるなど、非常に優秀です。
お子さんなどがいてもっと静かにしたいという場合は『静音』モードにできますし、うるさくてもいいからピカピカにしたいという場合は『マックス』モードなど、時と場合に応じた設定にできるのも魅力的です。
お掃除完了
部屋全体の掃除が完了した後は、再度水交換ステーションへ行きます。
ここでは掃除して汚くなったモップの洗浄と、汚水の排水を自動でやってくれます。

掃除した後の水が汚かったり、冬場は水が冷たかったりと手動ではやりたくないのでS10で新しく追加された水交換ステーションは本当に画期的です!
その後、ゴミ収集ステーションとドッキング
- S10本体内にたまったゴミをステーションに吸い上げ
- モップを熱風乾燥
- 充電
をおこないます。
モップの乾燥は1~8時間で設定可能です。

4時間でも完全に乾ききっていたので、もう少し短くてもよさそうです。
(追記:2時間でもほぼ乾いていることが確認できました。)
アプリから乾燥だけすることもできるので、「基本は短めにしておいて足らなければ追加で乾燥」という使い方だと乾燥時間を短くできます。

使ってみての感想
使ってみて感じた一番のポイントは
「開始から終わりまで本当にすべて自動でやってくれる!」
です。他の水拭き機能付きロボット掃除機だと、
始める前に給水しないといけない
終わった後にモップを洗わないといけない
など、自動といいながらも何かしら準備と片付けが必要でした。
S10だと給水もモップ洗浄も、果ては乾燥まで全自動です。つまり、スタートのボタンひとつで後は好きなことをやっているだけで部屋がピカピカになります。
他にも、
- カメラ搭載で落下することがない
- 隅っこまでしっかり掃除してくれる
- 音が静か
といったいいところがあります。
一方、以下の2点はよくないところと感じました
- 軽いカーペットは巻き込んでしまう
- 隅っこの水拭きはできない
1つ目はこんな感じです。

わが家のカーペットが軽すぎるというのも原因ですが、少し巻き込んでしまいました。
また、2つ目(隅っこの水拭きはできない)は、写真を見るとわかる通りモップが左端から約5cmのところについています。

そのため、隅っこの水拭きはこの5cm分できないようになっています。

この点は今後の改善に期待です
S10で使える機能
S10ではアプリから詳細設定を活用してより便利にお掃除ができるようになるので紹介します。
エリア指定
エリア指定では掃除したい範囲の指定ができます。
以下のように枠を指定することで

指定した範囲内のみを掃除してくれます。(円形に抜けている部分はソファの脚など障害物があった所です)


何かをこぼしたなど狭い範囲を掃除したいときに便利ですね!
進入禁止エリア
エリア指定の逆で、侵入禁止エリアを設定することもできます。
エリア指定と進入禁止エリア(赤い四角形の部分)を組み合わせることでこのような複雑な掃除も可能です。


スケジュール清掃
スケジュールを設定することで好きな時間に掃除することが可能です。

「清掃範囲」は家全体か部屋指定(複数設定可)を選択できます。
おやすみモード
おやすみ時間を設定することで、その時間はおやすみモードとなります。

おやすみモード中は
- ゴミ収集ステーションへのゴミ吸い上げをしない
- 音量を下げる
- 表示ランプが暗くなる
と、寝ていても邪魔になりません。

ロボット掃除機は急に喋ったりするので以外に必要な機能です。
カーペットモード
カーペットの清掃方法についても詳細設定が可能です。

トラブル時のアラート
何かが絡まったなどのトラブル時、無理やり掃除を続けられると嫌ですよね。
S10ではトラブル時にしっかりと停止して、以下のような通知が来るようになっています。


朝通知が来ていたので確認するとS10にコードが絡まって停止していました。進入禁止エリアに設定することでその後停止することはなくなりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか
新発売のS10では、今までもあったゴミ収集に加えて水拭き用の給排水も自動でやってくれるようになりました。
水拭きの処理が面倒だった人や、掃除後にモップから生乾き臭が匂ってくるのが嫌だった人には特にオススメの一品です。

個人的には今まで掃除をあまりしてこなかった人にこそ使ってみてほしいです。実は私も月1回くらいしか床掃除をせず、それでなにも不便しないと思っていました。
ですが、実際に使ってみると水拭きされた床が想像以上にいい!特に裸足が増える夏場は快適さが段違いです。
他のSwitchBotロボット掃除機が気になる人はこちらの記事も参考にしてみてください。
【比較】SwitchBotロボット掃除機の違いをわかりやすく解説
また、掃除機の他にも自動化したい!という方はSwitchBotハブ製品もオススメです。他の家電もアプリから操作できるようになりますよ。